東京都内でありながら、大自然が広がる青梅市。
青梅を含む多摩地区(旧武蔵国)では、
古くから野菜を栽培し、江戸っ子の栄養を補い、
健康づくりに貢献していたそうです。
江戸の町は、屋台料理から世界に誇る
和食を生み出したことでも知られています。
江戸時代に時間を巻き戻し、
いまに続く日本の食文化に触れてみましょう。
食材は関西から江戸へ、
食事は1日3食へ
江戸時代、全国から人と物資が集まった江戸の町。人口の増加に伴い、手間をかけずに食事をするための屋台料理が人気になりました。寿司、蕎麦、天ぷらなどは、庶民が屋台で味わう食文化だったそうです。これらの料理に使われる昆布や醤油は関西から伝わりましたが、江戸で独自の味が育まれました。
また、料理や食材の変化だけでなく、食事の回数が変化したのもこの頃。江戸には身体を動かして働く職人が大勢いたことや照明用の灯油(ともしあぶら)の普及により1日2食から1日3食になりました。
時代が経ってもなお受け継がれる日本の食文化は、こうやって江戸の町から発展してきたことがわかります。


江戸東京野菜、
健やかさをつないでいく
江戸の庶民は、かつて身分の高かった人しか食べられなかった白米を食べるようになりました。しかし、ちょうどその頃、「江戸わずらい」(脚気:かっけ)が流行。米の胚芽部分に含まれるビタミンB1が精米によりそぎ落とされ、おかずをあまり食べないことで栄養の偏りが問題となりました。
そこで、江戸周辺で野菜の栽培が奨励され、参勤交代の大名たちは各地の野菜を持ち込むなどして栽培を始めました。このような江戸時代からの伝統野菜は、現在、江戸東京野菜という呼び名がつけられ、その種類は実に52品目以上。青梅をはじめとする多摩地区では、東京独活(うど)、のらぼう菜、奥多摩わさび、三鷹大沢わさびなどが生産者の努力により多くの伝統野菜が地元の人々の手で大切に育てられています。




屋台や飯屋が登場、
いまに続く外食文化
江戸時代になると、屋台や飯屋が増え、今の外食文化の原型が生まれます。江戸前の握り寿司や天ぷら、蕎麦、鰻の串刺し、東京の郷土料理の深川めしなどは屋台で食べられていたそうです。江戸周辺の田舎町では、蕎麦を栽培し、日常的に家庭でも蕎麦を打っていたとか。
青梅街道の宿場町として栄えた青梅は、蕎麦粉流通の要所だったため、古くから蕎麦屋が旅人や行商人のお腹を満たしていたことでしょう。山岳信仰の対象だった御岳山(みたけさん)の参拝客たちもここで蕎麦を食べてお腹を満たし、目的地に向かって歩き出したに違いありません。青梅を訪れる際は、そんな江戸の食の歴史に思いを巡らせながら伝統的な和食をじっくりと味わってみてください。





東京・青梅、粋に蕎麦打ち体験!
蕎麦文化の残る青梅で、「蕎麦打ち」を体験してみませんか?
粉からこねて、のばし、切るまでの工程を、専門講師の指導で学べる貴重な機会です。自分で打った蕎麦を味わう体験は、旅の思い出に残ること間違いなし。ぜひこの機会に挑戦してみてください。
![[そば打ち体験]](/tabi-story/202506/img/story/grid3/06.webp)
[そば打ち体験]
場所|亀の井ホテル 青梅 開催|毎週土曜日 所要時間|約60分
料金|お一人様 2,200円(税込)
詳細はこちら>>>
Recommended Hotel
おすすめのホテル
都内であることを
忘れさせてくれる
多摩川沿いにそびえる
美観のホテル
亀の井ホテル 青梅
江戸東京野菜や江戸時代から続く料理を
いまこそ存分に味わう
2025年4月25日に一部客室・ロビー・レストランをリニューアルした亀の井ホテル 青梅。滞在日、楽しみのひとつとして、江戸東京野菜や蕎麦など、江戸時代から続く伝統料理を軸とした会席料理にこだわったお食事をご用意しています。東京独活や千住葱などの江戸東京野菜を仕入れ、料理に活用。東京都唯一のブランド和牛・秋川牛は江戸時代から庶民に広まった蕎麦と一緒に、新感覚のしゃぶしゃぶでご提供しています。
また、地元の銘酒「澤乃井」と亀の井ホテルオリジナル日本酒との飲み比べをすれば、一層楽しい一夜を過ごすことができます。



都市生活者の別邸となる
あたたかみのある空間
リニューアルにより、ワンちゃんと一緒に泊まれるドライサウナ付ペットルーム、プライベートドッグラン付ペットルームが加わり、ワンちゃんとのステイが可能になりました。最大4名様までご利用いただけるスーペリアルームも新設され、ご家族みんなで過ごせます。
最上階の大浴場にできた展望露天風呂からは奥多摩の山々、多摩川の渓流が一望でき、pH9.9の天然温泉でお肌すべすべに。
ここ亀の井ホテル 青梅を別邸としてご利用になれば、きっと忙しい日々をリセットできるはずです。

Nearby Spots
近隣のスポット
御岳山と御岳渓谷、
東京とは思えない大自然と戯れる
青梅は大自然に囲まれた町。古くから信仰の山として知られる標高929mの御岳山があり、ここでは澄み切った空気の中で高山植物や野鳥、昆虫などを観察できます。亀の井ホテル 青梅から御岳登山鉄道・滝本駅までは車で約20分です。
一方、御岳渓谷には約4㎞の遊歩道が整備されており、御岳橋から大渓谷をのぞき込むだけで大きな感動に包まれます。全身を使って自然と触れあうなら、ぜひラフティングやSUP、釣りなどで充実した1日をお過ごしください。御岳渓谷には、ホテルから車で10〜15分でアクセスできます。



武蔵御嶽神社
御岳山の山頂にある神社。現在の幣殿・拝殿は江戸時代に徳川綱吉の命により造営。おいぬ様(大口真神:おおくちまがみ)を祀っており、近年では愛犬家に人気。御岳登山鉄道・滝本駅からケーブルカーで移動。

小澤酒造
1702年(元禄15年)創業。銘酒「澤乃井」で知られ、酒蔵には庭園やカフェが隣接されています。酒蔵見学や利き酒体験も可能で、日本酒好きの方におすすめ。御岳渓谷のそば、ホテルから車で約15分。

東京サマーランド
日本最大級の流れるプールなど、屋内外でダイナミックな水遊びができるレジャー施設。スリルたっぷりのアトラクションもあり、子供から大人まで存分に楽しめます。ホテルから車で約25分。