#2にっぽ にんっの知ぽんの味筑波山をゆく。歴史と自然が織りなす紫峰なのがわ朝夕に山肌の色を変えることから「紫峰」とも呼ばれる筑波山。男体山と女体山の2つの峰を有し、信仰の山として多くの登山客を迎えてきました。筑波山は山自体がご神体であり、山全体がパワースポットといえますが、巨岩や奇岩が点在するパワースポット天国でもあります。代表的なものは、山頂近くの御幸ヶ原付近、筑波山の頂から流れる「男み女川の源流」と、その隣にそびえ立つ樹齢800年ほどにもなる巨木「紫峰杉」です。男体山頂近くの神霊石「立身石」は、江戸時代の探検家間宮林蔵が少年時代に立身出世を祈願したとも、浄土真宗の宗祖親鸞聖人が念仏を唱え、餓鬼を救済した場所とも伝えられています。筑波山では、豊かな自然の中に様々な名所や旧跡が点在し、それぞれの名所には由来や言い伝えを記載した看板が掲示されています。ひとつひとつ確認しながら、登山を楽しんでみてはいかがでしょうか。筑波山の標高は877m。関東平野で唯一の日本百名山で、百名山で一番低い山でありながら山頂からは関東平野を一望することができます。特に人気の南側の山道はよく整備されて登りやすく、子どもから年配の方まで幅広い方が登っています。ケーブルカーやロープウェイがあり、「行きは歩き・帰りは乗り物」など、体力に応じて登り方を選べるのもポイントです。また、東西南北の登山口から10コースもの多様なコースがあります。最短距離で山頂を目指すコース、奇岩をめぐるコース、トレイルランがはかどるコースなど、バリエーションに富んだコースで何度来ても飽きさせません。さらに、マウンテンバイクを楽しめる林道のあるコースもあり、マウンテンバイク愛好者にも魅力的な環境です。定番は筑波山神社とつつじヶ丘からのコースですが、慣れてきたら色々なコースを試すのもおすすめ。より筑波山を好きになること間違いなしです。巨岩・奇岩群など数多くのパワースポットが点在ビギナーから上級者まで楽しめる様々な登山コースが人気にっぽんを見てにっぽんを学んでにっぽんを味わう知と味を堪能する旅へ歴史男体山と女体山からなる信仰の山、筑波山へ「西の富士、東の筑波」と並び称される筑波山やパワースポットとして人気の筑波山神社に歴史を辿り、温暖な気候と大地に育まれた食の魅力を紐解く。 立身石男体山(標高871m)と女体山(標高877m)からなる筑波山紫峰杉男体山と女体山の紅葉12
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