Tabi Time 2024-2025 AUTUMN-WINTER Autumn/Winter Edition | KAMENOI HOTEL MEMBERS Member Information Magazine
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にし古いえとの決別と新たな繁栄へ生鮮まぐろの水揚げ量日本一を誇る勝浦漁港。黒潮本流や分岐流によって沿岸部に好漁場が点在する、日本屈指のマグロの産地です。鮮度が抜群の生まぐろが味わえるエリアとして名高く、県外からも多くの食通たちが訪れます。勝浦漁港で水揚げされるのは、クロマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロの四種類。十二月から二月頃の、冬の寒い時期に脂のりが良くなり、特に生まぐろは絶品です。勝浦漁港では、太平洋の荒波に育まれた天然マグロを、江戸時代から続く伝統的な「延縄漁法」で漁獲します。延縄漁は、何十kmにもわたる幹縄から、一定間隔で針のついた枝縄を取り付けた漁具を使います。この漁法の利点は主に、魚を傷つけにくく、鮮度のよいものを捕獲できることですが、近年はSDGsの観点からも注目を浴びています。餌にする魚の大きさを調整することで、幼魚ではなく十分に成長した魚を選択的に漁獲できるため、未来のマグロ資源を守ることができるのです。地域が誇る生まぐろを守るため、勝浦漁協はいち早く漁獲数量の適正化に取り組んだほか、各関係者と連携して各地でマグロ解体ショーを行うなど、知名度の向上に成功。地元の人たちの熱い想いと真摯な取り組みにより、質の高いマグロが消費者のもとに届けられています。亀の井ホテル那智勝浦の料理長がおすすめするのは、何といっても生まぐろです。冬のビンチョウマグロは脂がしっかり乗っていて大変美味。ビンチョウマグロとキハダマグロを刺身で食べ比べいただくほか、希少部位のホホ肉のカツは、季節に合わせたタレでご賞味ください。水揚げ量日本一になった勝浦の生まぐろ漁「SとDりGs過ぎない」延縄漁法として注目される船で氷温保存された生まぐろの美味しさに舌鼓江戸時代からマグロ漁の中心地として栄えた勝浦の生まぐろ     食那智の滝と古道をイメージ開放的な吹き抜けのロビー。本物の杉を使用し、那智の滝をイメージした陶壁と、熊野古道を想起させる苔のテラリウムが癒やしの空間を演出します。刺身はビンチョウマグロとキハダマグロの2種類を食べ比べスタイルで。それぞれのまぐろの美味しさの違いをお楽しみください。珍しい、まぐろのホホ肉を使ったカツ。和歌山名産の梅や金山寺味噌ベースのタレでお召し上がりください。2024年7月にグランドオープン。熊野古道・那智勝浦の魅力を五感で感じていただける施設に生まれ変わりました。古道を感じさせる部屋が誕生2024年7月に、熊野古道を思わせる参道の杉や楠をイメージした美しいアートウォールが印象的な客室を新設。神秘的な熊野での滞在を彩ります。11亀の井ホテル 那智勝浦℡0735-52-0333 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦216-19

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